円安の時こそ米国資産

2026年04月30日

世界中が欲しがる米国不動産

NAR(全米リアルター協会)のデータによると、2024年4月から2025年3月の間に外国人が購入した中古住宅の件数は前年同期比40%増えています。外国人による米国不動産販売に占める割合はわずか2.5%にすぎませんが、それでも手頃な価格の物件不足で多くの米国民が市場から締め出される中、外国人の投資家はチャンスを狙っています。NARのリポートによれば、昨年、米国で物件を取得した外国人の約44%が国外居住者でした。その多くは休暇用の別荘、或いは米国に留学する子供など家族の為、不動産投資を目的としたものとなっています。実際に米国不動産に投資したオーストラリア人の投資家は2023年以降にイリノイ州、ミズーリ州で5戸の物件を購入し、イリノイ、インディアナ、オハイオといった中西部の州はキャッシュフロー面で実に素晴らしいと語っています。また、モンテネグロ出身の不動産投資家は、不動産の観点から見て、米国に勝る投資先はないと指摘し、政権や大統領に関わらず、常に米国が最良の投資先だと述べています。

(出典:ブルームバーグ・ビジネスウイーク)2025年8月21日 
原題:Foreigners Are Buying US Real Estate Again)

米小売売上高

本日発表された3月の米小売売上高のデータは、1年ぶりの強い伸びを示しました。エコノミストの分析では、2025年度の確定申告の税還付が消費を押し上げたと分析しています。ガソリン価格が上昇したのを受けて、ガソリン支出が15.5%増加しているので、小売売上高が上がるのは当然ですが、ガソリン価格の上昇が、他の消費の大きな節約に繋がっていないことは経済が堅調であるという見方をしています。しかし、税金の還付は一時的な臨時収入ですから、先行きも消費が堅調であるとはかぎりません。

ドルで毎月確実に収入を得る方法

これまで、日本在住者が米国の不動産を購入する場合、現金で購入することが多かったので、円安になると米国不動産を購入するハードルが高くなり、今は投資するのにはいい時期ではない、円が高くなってから購入しようと考える人が増えました。しかし、その考え方はあまりにも一面的です。実は、日本在住者でも米国の銀行から住宅購入資金を購入する物件を担保にして、ドルで借りることが出来るのです。これまですべて現金で購入していたところ、頭金の部分をドルで借りて、購入することが出来るので、円が高かった時よりも手持ち資金は少なくて済むわけです。そうは言っても、米国の住宅ローンの金利は高いから、米国銀行でローンを組むと利回りが悪くなるのではないかと思われる方も多いと思います。考えてみてください。金利が高いのにはそれなりの理由があります。米国のインフレ率は日本より高く、家賃相場も高いのです。賃貸料金は毎年一定額の値上げができます。さらに、円高です。ドルで家賃収入が得られるので、円が安くなれば、実質の円での手取りは上昇します。155円から160円に円安が進めば、3%以上利益率が上がります。その為、米国で高い金利を払ってもドル建てでローンを組むメリットがあるのです。
現在、米国では不動産価格とローン金利の高止まりで、中古不動産売買件数が低迷しています。しかし、投資用不動産売買は堅調で投資家による売買が不動産市場を支えていると言ってもいい状況です。この時期に物件を買うのを躊躇している人たちは、賃貸住宅を借りて住むわけですから、賃貸物件の需要は旺盛です。特に一戸建ての賃貸住宅の物件数はアパートより少なく、人気があります。そのため、米国でビジネスを始めてドルを稼ぐのには大きなリスクが伴いますが、不動産賃貸ビジネスは場所選びを間違わなければリスクの低い、安定した収入が得られるビジネスといえます。

今後も円安が続くのか

では、これから円高が到来したら、私がこれまで述べてきたことの前提がすべて崩れるのではないかと思われるかもしれません。これからも円安が続くのでしょうか?
米国不動産投資の妙味は、毎月入る家賃収入(キャッシュ・フロー)と値上がり益(キャピタル・ゲイン)です。不動産投資の基本は長期投資ですから、4-5年で売るのは一番おいしいところを捨ててしまっているようなものです。長期で米国不動産を所有していれば、日本より高いインフレ率のお陰で、家賃は上昇し、不動産価格も上昇して行くのです。
さて、円安に話を戻しましょう。
為替の問題はいろんな要素が絡みますので、短期では予想が難しいのですが、大きな流れを見てみましょう。円がドルに対して安くなるとはどういう状況でしょうか?経済理論的には為替は発行通貨量の比率で決まります。円の発行量が増えればその価値が減ります。それをインフレと言います。インフレになれば、円が安くなります。ドルは基軸通貨なので他の通貨とは違う動きをします。円が売られて、ドルが買われると円は為替市場でその量が増えて、ドルが減ります。これは貿易で輸入が増えて、輸出が減ると円安になることでもわかります。原油や食料品、他の消費財など日本は輸入大国です。輸入の場合、特にエネルギー関連はドルで決済されることが多いので、円をドルに換えて支払います。円を売ってドルを買います。そうすると、為替市場では円が増えて、ドルが減ります。円安ですね。先日4月29日米国財務省が為替介入をしました。160円を超えたところ、円を買ってドルを売るオペレーションをしました。円が買われると円高になります。そう、輸出が増えると円高になります。

円安が続くと思われる理由

イラン戦争、ホルムズ海峡閉鎖などで資源価格だけでなく、多くのものが値上がりしています。それはインフレを招き円安を誘導します。インフレになると、日本国債の利回りが上昇しますので、今まで持っていた利回りの低い円国債は人気が無くなりますので、価値が下がってしまいます。
その為、ヘッジファンドなどは先物で円を売ります。日銀は政策金利の利上げを目指していますが、日本の景気動向をみると難しい状況です。日銀が利上げをすれば、円安が少しは止まる可能性がありますが、日本国債の利回りが上がっているので、大きく円高には動かないでしょう。
先ほど円の市場に出回る量が増えると円安と言いましたが、高市政権の積極財政策で政府が財政出動をすると、円安方向に動く可能性が高まります。円安になれば、大企業、国際的なビジネスをしている企業の収入が増えて、株価が上昇するので、政府としては好ましいことかもしれませんが、インフレになれば、中小企業、消費者は困ります。物価高になれば消費が抑制され、景気は浮揚しません。
国民の消費が増えず、景気が浮揚しなければ日銀は政策金利を上げられないでしょう。となれば、日本の低い金利で資金を調達し、高い金利の米国Wall Streetなどに投資する円キャリートレードも続きます。日本で円を調達し、それをドルに換えて米国で投資する。円を売ってドルを買う事になるので、円安要因です。もし、日本経済が復活すれば好景気と円高が来るでしょう。その可能性はありますが、しかし、少なくとも数年はかかるでしょう。米国の軍事産業関連、造船、半導体製造ビジネスが日本で展開されて行きそうなので、それら裾野の広い関連産業も伸びてゆく可能性は大きいでしょう。米国を中心とした企業群が日本へ投資を始めます。しかし、利益を外資に吸い上げられる可能性が大きく、思ったほど日本の中小企業への恩恵がない可能性も在るのです。インフレが進み、それを上回る個人所得が増えない限り、今の円安体質は大きく転換しないと言えます。私の予想は、政府が大きく方向転換をしない限り、言い換えれば、利権政治、外資への依存を止めない限り、円安は続くでしょう。皆さんはどのようにお考えになりますか?

【4月30日の米国住宅ローン金利】

米国在住者用の住宅ローン金利表

Rates are current as of: 4/30/2026
Loan amount subject to county limits.

Loans to: $832,750
30 YEARS FIXED
Rate:6.500 Points:0.375
Rate:6.250 Points:1.375
15 YEARS FIXED
Rate:6.000 Points:0.500
Rate:5.625 Points:1.500
5/6 ARM
Rate:6.625 Points:0.875
Rate:6.000 Points:1.500
Jumbo Financing
30 YEARS FIXED
Rate:6.250 Points:0.125
Rate:5.875 Points:1.500
15 YEARS FIXED
Rates:6.250 Points:0.125
Rates:5.875 Points:1.500
7/6 ARM
Rates:5.875 Points:0.250
Rates:5.500 Points:1.750
Loans to: $1,249,125
30 YEARS FIXED
Rate:6.625 Points:0.250
Rate:6.240 Points:1.500
15 YEARS FIXED
Rate:6.625 Points:0.500
Rate:6.000 Points:1.500
5/6 ARM
Rate:6.000 Points:2.375
Rate:5.625 Points:2.875
FHA Govt. Financing
30 YEARS FIXED
Rate:6.125 Points:0.500
Rate:5.875 Points:1.250
15 YEARS FIXED
Rates:5.625 Points:0.375
Rates:5.125 Points:1.625
5/1 ARM
Rates:5.500 Points:1.375
Rates:5.000 Points:2.250

外国人用ローン金利

※ 2026年4月30日現在の金利

頭金 金利
50%以上 6.375%
45% 6.500%
40% 6.625%
35% 6.875%
30% 6.999%

【ローン条件】

  • 3年の Prepayment Penalty
  • 固定資産税・火災保険はローンと一緒に支払う
  • 30年固定型・5年固定型・7年固定型の3つから選択(金利は同じ)
  • 投資物件用のプログラム(DSCR)

Remark:このプログラムは米国在住者も使えます。

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イターのご紹介

Yoshi Maekawa

Yoshi Maekawa

< 前川 嘉章⽒ の プロフィール >

1960年 兵庫県姫路市⽣まれ
1984年 同志社⼤学経済学部卒業
その後、近鉄航空貨物⼊社。1987年海外研修⽣としてLos Angeles航空⽀店に赴任、1992年に正式な駐在員としてSan Francisco 航空輸⼊⽀店に赴任。

1994年Los Angeles Ocean Export⽀店に⽀店⻑として移動。2001年帰国命令が出たのを機に退社。2002年カリフォルニア不動産取り扱い免許を取得して⽇系不動産会社にてローンコンサルタント業を始める。 1年後⽶系の不動産ローン専⾨銀⾏に転職。住居⽤、投資⽤不動産ローンのサービスを主に在⽶⽇本⼈の⽅に提供する。同時に、⽇系の不動産管理会社にてアパートなどの投資、管理業務の補佐を⾏う。

2008年所属する⽶系不動産ローン専⾨銀⾏がリーマンショックのあおりで倒産。いくつかの⼩規模な銀⾏を経て2010年からNew American Funding所属のローンコンサルタントとして現在に⾄る。
家族は妻と⻑男、⻑⼥の4⼈。妻以外は剣道有段者の剣道⼀家。
趣味は剣道と読書。住居はオレンジ郡のSeal Beach.